ブログの更新遅くなってすみません・・・。
最終日後の残務処理がバタバタしてました。
いよいよ迎えた最終日のご報告です!!
本日のイベント
・八木美知依さん(琴奏者)によるミニミニライブ
・沢則行さん(人形劇作家)×小谷建仁さん(俳優)×松岡龍平さん(俳優)×金子雅和(監督)によるトーク
・小谷建仁さん(俳優)×松岡龍平さん(俳優)×金子雅和(監督)による最終日舞台挨拶
夕方からにわか雨が降り出して、最終日なのにお客さんが来ないのでは・・と
落ち着かない金子監督。
ですが20時過ぎには雨も上がり、初日とほぼ同様の、座席が足りないくらいの超満員でした!
会場内はすごい熱気、ご来場下さった皆さま、本当にありがとうございます!!
さて、42日間続いた上映の最終日ということもあり、今日は本当に豪華イベントてんこ盛り。
上映終了後、まずは八木美知依さんの琴が運び込まれ、ミニミニライブ。
急遽ライブをして下さることになった八木さんは、国内外で活躍なさっている琴奏者。ビル・ラズウェルや大友良英さんなど、数多くの大物と競演してきた本当にすごい方。
事前に「すみれ人形」をご覧になってない八木さん、なんとこの日スクリーンで初めて見た印象で即興演奏に挑んで下さいました!
和的な楽器のイメージしかなかった琴から、ロックでアヴァンギャルドな音が奏でられて驚かされる。
ときに弦を使いバイオリンのように弾き、ときに木の棒(すみません、器具の名前が分かりません・・)
を押し当ててギターのように爪弾く。後半、演奏はどんどん不吉な音へ向かっていき、ノイズに包みこまれて・・。
そして最後に、再びシンプルで美しい琴の音に戻ってくる。
八木さんは激しい演奏と裏腹に、とてもお美しくて可愛い雰囲気をお持ちの素敵な方。
「すみれ人形」を、もっとおどろおどろしいホラー映画だと思っていたそうで、「美しい映像にはっとさせられた」とのこと。その感想を見事に、音で表現して下さいました。
本当にありがとうございました!

八木美知依さん
そしてライブ後は、チェコ在住で活躍なさっている人形劇作家・沢則行さんを交えてのトーク。
主に「すみれ人形」で腹話術師を演じた小谷さんと絡め、金子監督がトークを進行・・の予定でしたが、海外で鍛えられた真のエンターテイナー、沢さんが壇上の小谷さん・松岡さん・金子監督に巧みに話を振って、(いつまでたってもトーク下手な金子監督に代わり)満員の場内を大いに盛り上げて下さいました!
腹話術によって自分の妹の言葉をかたる役を演じた小谷さんと同様、
(腹話術ではありませんが)女性の人形を操ることもある沢さんは、「女性を演じるときは自分の中の女性を引き出す」とのこと。
たまに女性側に行き過ぎて戻れなくなりそうな時もあるとのこと、確かにそのあと披露して下さいましたご持参の人形によるパフォーマンスでのしなやかな動きは、女形の歌舞伎役者のようで女性そのもの。
女の人がお婆さんになって亡くなり、その亡骸から赤子が出てきて再び大人の女性に戻る、
というパフォーマンスを、一体の人形によって見せてくれました。素晴らしかったです!!
廃墟での撮影が多い「すみれ人形」をご覧になった沢さんは、金子監督に「プラハ(沢さんご在住の町)は廃墟だらけだから遊びにおいで」と帰り際に仰ってました。
本場チェコで、沢さんの人形劇を是非見たい!ちなみに沢さんは国内でも年に数度、公演をなさっているので皆様ぜひ足をお運び下さい。
沢さん、ありがとうございました!

沢則行さん
トーク後、本当の最後として小谷さん、松岡さん、金子監督の挨拶。
2年前の撮影からようやく最終日を迎えることが出来て、3人とも感無量、といった感じ。
お客さんに深々と頭を下げる両役者さんの姿を見て、本当に良い方たちに出演して頂いたなあ、と私も感激でした。
「映画は観客に見せることによって完成する」のだ、ということを今回の42日間で心底知らされました。
あと、映画を作ることも見せることも、多くの方々のお力で支えて頂いて初めて出来るのだ、という当たり前のことが身に沁みました。
小谷さん、松岡さん、ありがとうございました!
そして最終日には参加出来なかったものの、何度もトークに来て下さった山田キヌヲさんもありがとうございます!たくさんの出演者・スタッフの皆さん、今回の上映を支えて下さった皆さん、ゲストの皆さん、ご来場下さったお客様(何回も繰り返し来て下さった方もいらっしゃいました)、本当に本当にありがとうございました!!

左より、小谷建仁さん・松岡龍平さん・金子監督
「ありがとう」だらけになってしましましたが、ようやく全て終わり、私もどうにか真っ当な生活を取り戻してます・・。
金子監督と私などの一部スタッフは、約3年この作品の制作と公開に奔走してきました。長かった・・・
ただ上映するだけでなく、様々なイベントを同時開催(42日中29日やって、ゲストも総勢29人!!)でしたのでたいへんではありましたが、いっぱい刺激を受け、勉強させてもらいました。
あまりにも刺激を受けすぎて、日常に着地するのが難しくもありますが・・・。
さて、「すみれ人形」の今後の展開、金子監督の新作情報入りましたら、また公式HPにてご報告いたします。今後も応援して頂けたら幸いです。
これにて「すみれ人形」上映日記を終了させて頂きます。
長文・乱文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!!
- 2008/03/13(木) 15:29:24|
- イベント
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いよいよあと2日。
アップリンクに向かったけれど、電車の事故。
柳下さんファンなので、這ってでもいくぞ!と、気合をいれて、なんとかギリギリ間に合った。
最後までバタバタしてます・・。
本日のイベント
柳下毅一郎さん(特殊翻訳家・映画評論家)×金子監督によるトーク
今日もたくさんのお客さんが駆けつけて下さいました。
最終週に入って連日ほぼ満席。ご来場の皆さま、本当にありがとうございます。
柳下さんの映画批評、翻訳本が好きなので、本当に楽しみにしていたイベント。
金子監督も同じくで、どうしても『すみれ人形』を見て頂きたく、何度も試写状やメールを
送ったとのこと。
まずはデヴィッド・クローネンバーグ監督の『クラッシュ』を金子監督が好きで、その原作の
翻訳者が柳下さんであったことからその著作に触れるようになった、というところから話が始まった。
柳下さんはクローネンバーグの「人間と人間以外のものが融合する感覚」が『すみれ人形』にも
見受けられる、と仰った上で、二人羽織りのストリップシーンのアレハンドロ・ホドロフスキー監督
『サンタ・サングレ』からの影響について言及されました。
ホドロフスキー好きの金子監督は、『すみれ人形』制作時は、先の『クラッシュ』と共に『サンタ・サングレ』から強い影響を受けていたので、心なしか嬉しそうでした。
柳下さんは「畸形への偏愛」という言葉をこの作品のコメントに掲げて下さいましたが、実際の
畸形へのフェティッシュがあるのか、精神的な意味で畸形というモチーフを取り上げているのか、
興味を持っていらっしゃいました。
ホドロフスキーは畸形そのものに対しての興味も持っているけど、どちらかと言えば「畸形」=「神聖なもの」という精神的モチーフで扱っている(フェリーニもしかり)、
という話は非常に納得。
「身体が先か、精神が先か」という、先週の井上リサさんとのトークにも通じるテーマでした。

柳下さん、貴重なお話本当にありがとうございました。
「もう少し整理したほうがもっと作品の核心が見える」という柳下さんのお言葉通り、金子監督ももっと練り込んだ次回作を準備中の模様です。
「クラッシュ」文庫本、ぜひ手に入れます!
そしていよいよ明日は最終日!急遽追加されたイベント含め、本当に贅沢な
最終日となってます。
まだご来場になってない方も、一度ご覧になった方も是非!会場にお越し下さい。
本当にあと一回で終わりです!!
- 2008/03/07(金) 16:24:23|
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今日のイベントは金子監督がどうしても・・!ということで企画。
急遽必要になった30キロあるアンプを、監督と二人でえっちらおっちら電車で運搬。
駅って、バリアフリーじゃない!と憤慨。
右腕が意志に反してピクピクする
本日のイベント
竹久圏さん(ミュージシャン)×山川冬樹さん(ホーメイ歌手・アーティスト)によるミニライブ
「すみれ人形」の音楽を担当して下さった圏さんには以前にもミニライブをやって頂きましたが、
今回はさらに、自らの身体を楽器とするアーティスト・山川冬樹さんとのセッション!
このコラボはすごすぎて、一週間くらい前から緊張してましたが、実際の山川さんの存在感も
すごい。
そして今日も会場はほぼ満員!!
エンドクレジットと共に始まるライブは、まずは竹久さんの流麗なギター。
そこに山川さんのさざめくような馬頭琴の音が加わっていく。
そして山川さん、不意にギターに持ち替え耳をつんざく爆音ノイズ!
アップリンク的にやばい!と思える爆音がとにかくカッコいい!!

↑竹久圏さん
淡々と奏でられる圏さんのギターは、物憂げで純粋。心の奥から、なんとなく、哀しみがのぼってくる。
それに被さって、再び馬頭琴を弾き始めた山川さんの身体の奥から響く低音のホーメイ。
大地の響きを聞いているような、不安感と安らかさが同居する声。
ここで二人のセッションは最高潮に。
↓山川冬樹さん
山川さん、不意に立ち上がると上着を脱いで、胸に聴診器を当てる・・。
会場後方から、ずっしりと重い鼓動の音。
自分以外の生き物の中に入りこんでしまったかのような不思議な感覚。
山川さんの心臓の音がアンプで拡大され、そして鼓動の音にシンクロして
吊り下げられた電球が明滅する・・。
竹久さんのギターが切なくフェードアウトし、会場に山川さんの心音だけが聞こえる。
徐々に。活動していた山川さんの心音が無くなり。それと共に電球の光が消え....
再び弱く明滅する。
短い時間の間に、人の生き死にを見て、鳥肌が立った。
山川さんは、正に身体をプラットフォームにした表現者。
ほんの30分の間に山川さんの身体から、大地の鼓動や風のざわめき、人間も人間でないものも含めた全ての生命を感じさせられました。金子監督が、人間も「自然」なんだと痛感して感動していた。
宮沢賢治の「わたくしといふ現象は 有機交流電燈の ひとつの青い照明です」という詩を思い出す。
竹久さん、山川さん、本当にスゴい体験でした!
パフォーマンスがあるイベントとしては今回の上映中最後にして最大のものだったので、
終わって肩の荷が下りた感じ。アップリンクのスタッフの皆さん、セッティング大変でしたけど
色々ありがとうございました。
公開はいよいよあと2日です!!
- 2008/03/06(木) 10:27:21|
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前日までの雨予報も変わって晴。
だけど渋谷へ向かう途中雨が・・
ちょっと不安になりながらもアップリンクへ。
今日のイベント
古澤健監督作品『怯える』同時上映
古澤監督×金子監督によるトーク
不安をよそに、今日も盛況!
古澤監督は一昨年『オトシモノ』でメジャー映画デビューしましたが、実は映画美学校の第一期生。
金子監督の先輩にあたる。
なのでトーク始まるまではちょっと緊張気味だった金子監督。
『怯える』は、実に良く出来た短編ホラー作品。
風に揺らぐ緑の葉などが、ぞっとするような恐さを演出している。
撮り方などは『すみれ人形』と全く違うけど、古澤監督いわく「続けてみると、映画美学校は
病んでるねー」とのこと。確かに、二作に共通する題材は通り魔だったりして、爽やかさがないなぁ・・映画美学校。
『すみれ人形』の俯瞰の多さなどに言及なさった古澤監督は、映画のスペクタクル性に強いこだわりを
持っているようで、すごく共感出来ました。
人形の燃えるシーンなどを褒めてくれたのは嬉しい。
「前後の辻褄なんかどうでも良くて、とにかくすごい映像が見たい!」という点で、二人の監督も
似たようなベクトルを持っているのかな、と思いました。
古澤監督の過去の自主映画も見たことがある金子監督が、「画面の中で、3人の人物を動かすのが
すごくうまくて自分には出来ない」と言うと、古澤監督は「僕のことはどうでもいいので・・」と、照れたご様子。
ちょっとシャイで、優しい、素敵な監督でした!ご来場ありがとうございました。
古澤監督が一部執筆なさっている↑「ショック!残酷!切り株映画の世界」、すごい面白いです。
絶賛発売中ですので、ぜひご購読下さい!(監督も立ち読みするな、と仰ってました)
- 2008/03/05(水) 18:18:34|
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すみれはイギリスの花暦では三月の花だそうです。
本日のイベント
地引雄一さん×金子監督によるトーク
本日のゲストは、コアなカルチャーシーンをリードする
雑誌「イーター」の編集長・地引雄一さん
特にパンクムーヴメントに関しての造詣が深く、音楽・映像の枠を超えて審美眼が光る地引さん。
じゃがたらやフリクションといった音楽シーンの先鋭たちをいち早く支持してきた地引さんは、
塚本晋也監督作「鉄男」に始めてレビューを書いた方。
すみれ人形≒パンク??
と思っていた私ですが、トークショーを経て目から鱗が落ちました。
既成から逸脱したものがパンク!!
そう考えると、なるほど、。
すみれ人形の変な感じ≒パンク
動きであったり、人間観であったり。
(西洋的な演出のアプローチ)心理からではなく、(日本の能などで代表される)型からのアプローチが興味引かれる。
肉体から演出していくことによって、逆に精神が見えるのではないか。というお話。
コロンブス的な興味深いトークショーでした。

↑これが、地引さん編集のパンクな魂を持った監督を集めたインタビュー集
「ムービーパンクス」!
- 2008/03/03(月) 16:45:40|
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