『すみれ人形』上映日記

映画『すみれ人形』の宣伝スタッフ・クマによる、上映日記。
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37日目・トーク - 3月2日 -

最終日に向けてへのイベント調整などでバタバタしてて、ブログ更新が遅くなってました・・。
もうちょっとで上映も終わり。ほっとすると同時に少し寂しいもの。



キヌヲさん×綾野さん01



本日のイベント
山田キヌヲさん(女優)×綾野剛さん(俳優)×オガワシンジさん(キャスティングディレクター)によるトーク



上映期間6週間中、最後の日曜日。
ふたを開けてみたら ほぼ満員のお客様!ご来場下さった皆様、本当にありがとうございます。

この日はキャスティングディレクターとして活躍するオガワシンジさんに司会進行して頂き、 山田キヌヲさんと綾野さんに様々な質問をぶつけて下さいました。
髪をショートに切って、すっかりイメージチェンジのキヌヲさんは、撮影時での小谷建仁さんが 本当に恐かった、と仰ってました。
オガワさんは小谷さんのことを「イタコ俳優」と表現してましたが、確かに役に入り込んだ小谷さんは 恐かった・・・。
それにしてもキヌヲさんが演じた蜜子って、可哀そう。
綾野さんは、ご自身が演じた緑川がなぜあのような結末に到ったのか、現場当日の朝に 納得した、とのこと。緑川の最後のシーンは、都内マンション一室で撮影されましたが、 確かにあの日の朝焼けは恐ろしく美しくて、綾野さんにインスピレーションを与えたのかな、 と思います。
「すみれ人形」のキャスティングにも大いに協力して下さったオガワさんが、以前のトークとは また違った切り口で二人のお話を引き出してくれて、スタッフとしても新鮮でした。

キヌヲさん×綾野さん03 キヌヲさん×綾野さん02

山田キヌヲさんは翌日から撮影で新潟行きとのこと、ご多忙の中本当にありがとうございました!
そして楽屋で綾野さんが、あの事件の日までの緑川を描いた「すみれ人形」スピンオフ作品 撮りましょうよー!と金子監督に提案してました。
それは是非、見たい!!
  1. 2008/03/05(水) 15:51:28|
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36日目・トーク  - 3月1日 -

すみれはイギリスの花暦では三月の花だそうです。



本日のイベント
地引雄一さん×金子監督によるトーク


地引雄一さん



本日のゲストは、コアなカルチャーシーンをリードする 
雑誌「イーター」の編集長・地引雄一さん



特にパンクムーヴメントに関しての造詣が深く、音楽・映像の枠を超えて審美眼が光る地引さん。
じゃがたらやフリクションといった音楽シーンの先鋭たちをいち早く支持してきた地引さんは、 塚本晋也監督作「鉄男」に始めてレビューを書いた方。
すみれ人形≒パンク??
と思っていた私ですが、トークショーを経て目から鱗が落ちました。
既成から逸脱したものがパンク!!
そう考えると、なるほど、。
すみれ人形の変な感じ≒パンク
動きであったり、人間観であったり。
(西洋的な演出のアプローチ)心理からではなく、(日本の能などで代表される)型からのアプローチが興味引かれる。
肉体から演出していくことによって、逆に精神が見えるのではないか。というお話。
コロンブス的な興味深いトークショーでした。

イーター

↑これが、地引さん編集のパンクな魂を持った監督を集めたインタビュー集 「ムービーパンクス」!
  1. 2008/03/03(月) 16:45:40|
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35日目・トーク - 2月29日 -

いよいよアップリンクXでの公開もあと一週間。
早いもので、公開始まってもう5週目。2月はあっという間だったなあ・・。
まだご覧になってない方、そして一度見て気になって下さった方、
ぜひ劇場にご来場下さい!

アップリンクは1階がレストランで、こんな感じです↓


アップリンク看板



本日のイベント
井上リサさん(現代美術作家/医学史・医学概論研究家)×金子監督によるトーク



医療機器を使ってのアート作品の創作活動と共に、医学を研究して論文を発表している井上リサさん。
金子監督が2002年に作った短編自主映画を気に入ってくれていて、今回は6約年ぶりに新作を見て頂きました。

「すみれ人形」はサイコホラー的な要素があるけれど、普通のサイコホラーは登場人物の心理から物語が発生しているのでパターンが読めてしまうけど、「すみれ人形」は身体を出発点として 最後に心理に到っている点が面白い、と作品を読み解いて下さいました。
金子監督自身も人間が人形=モノになってしまうことによって、逆説的に生々しさや愛おしさを感じられる作品を目指していた、とのこと。
井上さん曰く、この作品は「唯脳論に対するアンチテーゼ」。
確かに、記憶とか全てが人間の頭の中で作られていると思いがちだけど、出発点は身体なんだよあ、と納得。

「すみれ人形」には失われた身体の一部を再生しようとする男が出てくる。
実際の、乳がんの患者が乳房を人工的に再生しようとするお話などをして下さって、 「すみれ人形」の登場人物の一見狂気に見える行動も、心理主義ではない見方で見ればある種のリアリティを感じた、と仰って下さいました。

井上リサさん

草間弥生的なパワーを持ってお話なさる井上さんに、いっぱい勉強させてもらいました。
さすが大学の先生をなさってる方は、ご自分の理論を持っててすごい。
いろいろ考えさせられる夜でした。
  1. 2008/03/01(土) 18:23:49|
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34日目・『ひかりのくに』特別上映 -2月28日 -

フキノトウが店頭に並ぶと春だなぁ。と思う。



本日のイベント
児玉和土監督作品 『ひかりのくに』
特別招待上映



「ひかりのくに」

児玉和土監督は金子監督と映画美学校同期。
主演の遠藤祐美さんは、『すみれ人形』のすみれ(妹)役としても出演されているので、
色々比較が楽しい2本立て。
といっても、作風が全く違うので比較というより監督の性質の差が面白い。
『ひかりのくに』は海のシーンがとても印象的。
広大な海は鉛色で、外の世界に通じているのに地域を隔絶している。
その感じが切なく苦しい。
その中でテンポよく、時にコミカルで不条理な人間模様が繰り広げられ、
追う者、追われる者の距離感が絶妙。
ほんとうまいなあ、と思った1本。

「ひかりのくに」

そしてこの日はうれしいことに、遠藤祐美さんも劇場に遊びにきてくださいました。
ありがとうございます!
  1. 2008/02/29(金) 16:50:59|
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33日目・笙演奏 -2月27日-

歩いていると、梅のにおいがする。
去年は一つも咲かなかった実家の梅も満開でうれしい。
チャドクガの幼虫を駆除するのが気持ち悪くて母親に押し付けたのを思い出した。



本日のイベント
中村華子さんによる”笙(しょう)”生演奏



中村華子さん

音と一緒に吸い上げられていく感じがする。
後頭部の芯がひっぱられるように痺れていって、持ち上がっていく感覚。
昔の人が塔の上に天女の楽隊を意匠した気持ちがわかる気がした。
屋外で聴いたことはあったけれど、初めて屋内で、それも”笙”のみでの体験。
あんなに細く、小さな楽器なのに圧倒される音量。
中村さんが「鎮魂として・・」とおっしゃった通り、重なりあった純粋な音に
心が絡めとられて流れていくような不思議な体験でした。

中村華子さん 中村華子さん 中村華子さん

控え室では、中村さんに楽譜を見せていただいたり、雅楽に関して好奇心のまま質問したり。。
にこやかに色々と教えてくださって、ありがとうございました!

  1. 2008/02/28(木) 14:33:42|
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